アゾカルAによる河川水中のカルシウムの吸光光度定量法
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概要
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河川水中の1〜20ppmカルシウムを試水10m<I>l</I>を用いてアゾカルAで比色定量する方法を研究した.アゾカルAは結晶性で,カルシウムとアルカリ性で反応して赤色から黄色に変化する.生成する化合物は1:1の結合比を示し10時間は安定である.試水10m<I>l</I>にアゾカルA(1.5×10<SUP>-3</SUP><I>M</I>)2m<I>l</I>とアルカリ1m<I>l</I>を加え,20ppmカルシウムを対照液にして透過率を517nmで測定する.透過率とカルシウム濃度をプロットした検量線はこの条件でほぼ直線になる.河川水に含まれる重金属は妨害しない.リン酸,炭酸水素,硫酸,硝酸などのイオンは妨害するのでその濃度に注意する必要がある.
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