ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムを用いる硫化物イオンの間接吸光光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
硫化物イオン53μgまでを含む試料溶液をpH4.4に調整後,銅(II)を加えて生成する硫化銅沈殿をろ過,洗浄し,この沈殿をろ紙ごと(DDC)Na・3H<SUB>2</SUB>O約25mgを含む3<I>N</I>水酸化ナトリウム溶液中に入れ,四塩化炭素共存下で振り混ぜると次の反応が起こる.<BR>CuS+2(DDC)Na→(DDC)<SUB>2</SUB>Cu+Na<SUB>2</SUB>S<BR>この(DDC)<SUB>2</SUB>Cuは四塩化炭素に抽出されるので,四塩化炭素相の吸光度を波長438nmで四塩化炭素を対照にして測定する.硫化物イオン採取量53μgまでの範囲でベールの法則に従う.見かけのモル吸光係数は1.25×10<SUP>4</SUP>である.また,硫化物イオン33.2μgにおける7回のくりかえし実験の結果,平均吸光度値が0.6440,標準偏差4.61×10<SUP>-3</SUP>および標準偏差パーセント0.71%になり,よい再現性が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 親水性高分子膜を反応場とする生体機能物質の非水系ボルタンメトリー
- 基礎科学の継承・推進と分析化学
- 二ケ月アメリカ滞在記
- 日本分析化学会会長に就任される伊豆津公佑氏
- イオン選択性電極
- 非水溶媒滴定
- ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムを用いる硫化物イオンの間接吸光光度定量