アルシン-原子吸光法による排水および土じょう中の微量ヒ素の定量
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概要
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試料の塩酸性溶液に,ヨウ化カリウムと,塩化第一スズ溶液を加えたのち,亜鉛末を加え,発生するアルシンを,アルゴン気流でバーナーに導き,アルゴン-水素フレームで原子化してヒ素を定量した.本法では特別な付属装置を使用することなく,微量のヒ素の原子吸光分析が可能である.銅,鉄,ニッケル,アンチモン,塩化ナトリウムの共存は測定に影響しない.この方法を用いて,工場排水および土じょう中のヒ素を定量したところ,精度はc. v. 4.0%および4.5%であった.本法の検出限界(1%吸収)は0.02μgである.
著者
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中村 靖
日本鉱業株式会社
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永井 博
日本鉱業株式会社佐賀関製錬所技術部分析課
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窪田 大四郎
日本鉱業株式会社佐賀関製錬所技術部分析課
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姫野 俊治
日本鉱業株式会社佐賀関製錬所技術部分析課
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中村 靖
日本鉱業株式会社佐賀関製錬所技術部分析課