原子吸光法による廃水中のカドミウム,亜鉛,銅,鉛の定量

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概要

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工場廃水中の有害成分であるカドミウム,亜鉛,銅,鉛の定量法を検討した.廃水中には種々の酸,アルカリ塩が共存している場合が多いので,これらの溶存元素が分析値にどのような干渉作用を示すかを明らかにした.またカドミウム,亜鉛,銅,鉛を定量する場合,各成分の濃度差による相互干渉作用を検討し,測定成分に対する他成分の許容限界濃度を求めた.<BR>妨害元素の除去などを目的としてAPDC-クロロホルム有機溶媒抽出法を取り上げ,その抽出諸条件の検討を行ない.鉄が多い場合には,エーテル抽出法を組み合わせる必要があることが認められた.<BR>そこで,これらの方法を用いて許容範囲内にある含鉄人工海水中のカドミウム,亜鉛,鉛の定量を行なったところ±2%以内の誤差で精度よく定量できることが見いだされた.

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