過塩素酸イオンによるセチルトリメチルアンモニウムの抽出-赤外吸光光度定量法
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概要
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界面活性剤や防腐剤に用いられている臭化セチルトリメチルアンモニウム(以下CTAと略記)水溶液は過剰の過塩素酸カリウムの存在下においてpH1.0〜9.5の間で水に不溶性の過塩素酸-セチルトリメチルアンモニウム(以下CTA-Pと略記)イオン対を生成し,クロロホルムに抽出される.有機相の赤外吸収スペクトルから,CTAの定量法を検討した結果,過塩素酸の吸収に基づく波数1095cm<SUP>-1</SUP>においてCTA濃度0.3〜1.8mg/m<I>l</I>にわたりベールの法則に従った.本法は従来法と比較して簡便で迅速かつ再現性よく定量できた.<BR>続いて有機相中のクロロホルムを揮散させて得られた残さは臭化カリウム錠剤法により赤外吸収スペクトルを求め,そのスペクトルは溶液法より鮮明なイオン対種に固有な吸収パターンを示していることがわかった.<BR>またその残さはNMRスペクトル,元素分析の測定に供試した.その結果有用な知見が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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渡辺 秀夫
東洋曹達工業(株)東京研究所
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松下 駿
東洋曹達工業(株)中央研究所
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生重 哲男
東洋曹達工業株式会社中央研究所
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渡辺 秀夫
東洋曹達工業株式会社中央研究所
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松下 駿
東洋曹達工業株式会社中央研究所
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