<I>p</I>-ニトロベンゼンジアゾニウムクロリドによる3-(1,2,3,4-tetrahydro-1-naphthyl)-4-hydroxycoumarinの比色定量法
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概要
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3-(1,2,3,4-tetrahydro-1-naphthyl)-4-hydroxycoumarin(Endrocide,以下エンドロサイドと略記)はpH3.1〜3.6で<I>p</I>-ニトロベンゼンジアゾニウムクロリドと反応して黄色を呈する.著者らはこの呈色反応条件を詳細に検討した結果,微量でしかも精度よくエンドロサイドを定量することができた.ワルファリンは本定量法条件下ではほとんど呈色しなかった.呈色物質のベンゼン中での極大吸収波長は425 mμ,分子吸光係数は2.8×10<SUP>4</SUP>である.検量線は2〜20μg/m<I>l</I>の範囲でベールの法則を満足し定量に利用できる.調製試料についての回収実験は,回収率96.5〜101.6%,標準偏差1.2%(<I>n</I>=9)と良好であった.<BR>また,呈色物質を単離し,その構造について検討したところ,2,3,4-trioxochroman-3-(<I>p</I>-nitrophenyl)hydrazoneであることが明らかになった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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