ジメチルスルホナゾIIIを指示薬とする燃料ガス中の全イオゥの定量
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概要
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燃料ガスを燃焼させて生成するイオウの酸化物を過酸化水素水に吸収させて硫酸とし,これをジメチルスルホナゾIIIを指示薬として塩化バリウム溶液で滴定して,試料ガス中の全イオウ分を定量する方法について論じた.<BR>この指示薬は滴定の終点における変色が鋭敏であり,色調も赤紫色から緑青色に変わるので,同系統のトリンやアルセナゾIII指示薬よりもはるかに終点が見分けやすい.<BR>硫酸イオン量が少ない場合でも,塩化カリウム溶液の添加により,滴定時の呈色の復帰速度を大きくすることができ,から試験値も小さいので,定量下限はイオウとして0.05mgの微量まで分析できる.再現性は変動係数で±1.5%であった.