けい光X線分析法による鉄,モリブデン,チタン中の微量タングステンの定量
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概要
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鉄,モリブデンおよびチタン中の微量タングステンの定量法として,タングステンをゲルマニウム捕集剤とともにフェニルフルオロンで沈殿分離し,セラフィルターでろ過後,けい光X線分析法で定量する方法を検討した.モリブデン,チタンはそれぞれEDTA,過酸化水素水でいんぺいすることができ,〓殿の生成は1%硫酸あるいは塩酸溶液が適当であった.本法は従来からの煩雑な化学分析法,感度,精度に問題のある発光分光分析法に比べ迅速,高感度の分析方法といいうる.本法による再現性については鉄,モリブデン,チタンともに変動係数3%以内であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文