ガスクロマトグラフィーによる粘土鉱物中の水分の測定(吸着水) : ガスクロマトグラフィーの応用研究(第6報)
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概要
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ガスクロマトグラフィーによる粘土鉱物中の水分の測定,特に今回は吸着水について,分析条件,再現性,定量性について検討を行なった.装置は島津ガスクロマトグラフGC-4APT形および熱分解装置PYR-1A形を用いた.ピーク面積の計算には,ディスク社のチャートインテグレーターMI-1B形を用いた.充てん剤はPorapak-Q(80~100メッシュ)を用い,長さ150mm内径,3mmのステンレススチールカラムに充てんした.検出器は熱伝導度形を使用し,キャリヤーガスとしてヘリウムを用いた.カラム温度は80℃に,熱分解温度は試料の示差熱曲線より350℃に設定した.<BR>実際の分析には熱分解装置中に含まれる水分の影響をなくすため,一定の分析操作で吸着水を測定したあと,熱分解装置中に含まれる水分を測定し,その差を求める方法を採用した.得られた結果は熱天びん分析の結果とよく一致した.この際すぐれた再現性が得られた.この方法により数種の天然の粘土鉱物の吸着水の測定を行なった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文