スズ-フェニルフルオロン法における分散剤ポリビニルアルコールの検討
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概要
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フェニルフルオロンによるスズの吸光光度法において検量線の再現性,直線性あるいはそのこう配を左右する大きな要因として分散剤がある.ゲルマニウムをフエニルフルオロンで定量する際に岡らがアラビアゴムの代りにポリビニルアルコールを分散剤として用いることにより発色状態を大いに改良することができたので,著者らはスズをフェニルフルオロンで定量する際にも効果的であると考え,期待どおりの良好な結果を得た.<BR>この方法は田中らや二,三のJIS分析法でも採用しているが,市販ポリビニルアルコールの中には使用に不適なものもあるので,種々の重合度およびけん化度のものについて検討し,分散剤としての性質を左右するものは重合度ではなく,けん化度であることを見いだした.
- 社団法人 日本分析化学会の論文