二三の遊離基反応について
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概要
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遊離基反応の研究は近年ますます活発であり, 分析・測定機器の発達は研究の内容を一層精緻なものとしている。このような最近の遊離基反応の発展を広く概観することは筆者にとって興味深いが, 限られた紙面では多くの項目を羅列的に記述するかあるいは特定の項目を紹介するかの方式をとらざるを得ない。遊離基反応の概略の紹介については, 1965年以降毎年Perkinsらにより試みられてもいるので, ここではあえてこれを行なわないことにしたい。筆者は数年前本誌上で “不安定化学種の構造と反応性 : 有機化学的視点から” と題して遊離基反応に関して筆者らの当時の研究を中心として述べる機会を得た。本稿でも, 最近二三年間の筆者らの研究を中心として遊離基反応のいくつかの分野について論述することにしたい。なお, 遊離基反応一般については, 各種の成書ならびに総説を参照されたい。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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