ジクロロビスピリジン銅 (II) によるチオール類のジスルフィドへの接触酸化
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概要
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酸素不在の下に高原子価の金属塩でチオール類をジスルフィドに酸化する方法が若干知られている。著者はジメチルホルムアミド (DMF) 中, ジクロロビスピリジン銅 (II) ((C<SUB>5</SUB>H<SUB>5</SUB>N) <SUB>2</SUB>・CuCl<SUB>2</SUB>, CPCと略す) を用いての, 種々の型のチオールのジスルフィドへの酸化を行なった。その際相当するジスルフィドが好収量で得られるとともに, 還元せられた1価の銅錯体が空気と接触することにより容易に酸化せられて, CPCがほとんど完全に回収せられることを知った。したがって触媒量のCPCによるチオール類の接触酸化が可能と考えられ, 実験の結果そのことを確認した。また芳香族チオール類の場合はDMF中空気と接触放置するだけで酸化せられる (かくはんまたは加熱すれば早くなる) が, 触媒量のCPCを添加するとさらに酸化が促進せられることを認めたので報告する。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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