脂肪族アルドイミンのメチルビニルケトンへのMichael付加
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
<I>N</I>- (2, 2-ジアルキルエチリデン) -<I>t</I>-ブチルアミンのメチルビニルケトンへのMichael付加は円滑に起こり, 89〜97%の収率で付加物5, 5-ジアルキル-6- (<I>t</I>-ブチルイミノ) -2-ヘキサノンが得られた.付加物を等モルの塩酸, または過剰の塩酸で処理すると2, 2-ジアルキル-5-オキソヘキサナール, または4, 4-ジアルキル-2-シクロヘキセン-1-オンがそれぞれ83〜93%, 82〜97%の収率で得られた.ジアルキルアセトアルデヒドと直鎖アミンからのイミンの場合, Michael付加とともに環化が起こり, <I>N</I>- (4, 4-ジアルキル-2-シクロヘキセニリデン) アルキルアミンと4, 4-ジアルキル-2-シクロヘキセン-1-オンの混合物が得られた.<I>N</I>-プロピリデンーおよび<I>N</I>-ブチリデン-t-ブチルアミンは5-メチル-および5-エチル-5- (<I>t</I>-ブチルイミノメチル) -2, 8-ノナンジオンを生成し, これを等モルの塩酸で処理すると対応するアルデヒドが得られた.
- 社団法人 有機合成化学協会の論文