タール酸に関する研究 (第8報) : <I>m</I>-, <I>p</I>-クレゾールの簡易定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
<I>m</I>-, <I>p</I>-クレゾール定量法として硝化法, 臭化法などが一般に用いられているが, 条件に敏感で, 且つ時間と労力を要するという難点がある。<BR>筆者はベンジジン, <I>o</I>-トリジンが<I>m</I>-, 及び<I>p</I>-クレゾールと結晶性の極めて良い付加体を定量的に作る点を利用して融点線図を作製し, これを利用して<I>m</I>-, <I>p</I>-クソゾール混合物の分析を簡単に行う方法について研究した。<BR>クレゾールの異性体中<I>o</I>-は精密蒸留によつて分離できるから, <I>m</I>-, <I>p</I>-クレゾール系の良い分析法が望ましい。<I>m</I>-, <I>p</I>-クレゾール混合物の融点線図が実用となり得ないのは分子化合物生成のため曲線の途中に山ができ, そのために融点と純度の関係の判定に困難を招くからである。<BR>著者は芳香族アミン特にベンジジン, <I>o</I>-トリジンの付加物が定量的に良く結晶する点を利用した新方法を研究した結果, 比較的簡単に<I>m</I>-, <I>p</I>-クレゾールの分析を行うことができた。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
著者
関連論文
- タール酸に関する研究 (第8報) : m-, p-クレゾールの簡易定量法
- タール酸に関する研究 (第4報) : タール酸性成分の酢酸塩への吸着に就て
- タール酸に関する研究 (第6報) : 酢酸ソーダがm-クレゾールを収着する際に発生する熱について
- タール酸に関する研究 (第5報) : 酢酸ソーダのm-クレゾール収着時における諸変化について
- タール酸に関する研究 (第1報) : クレゾール異性体のKolbe反応による分離につい