Subtotal integumentectomyを施行したin-transit転移を有する悪性黒色腫の4例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
悪性黒色腫はおよそ5〜10%の頻度でin−transit転移を生じることがあり,その予後は不良とされる。これは腫瘍細胞が原発巣から遊離し,所属リンパ節に到達する前にリンパ管内で増殖したものと考えられる。このin−transit転移の治療として転移巣を含む原発巣から所属リンパ節までのリンパ管を切除するsubtotal integumentectomyが行われることがあるが,その適応や治療効果はいまだ一定の見解を得られていない。当教室ではin−transit転移がある悪性黒色腫4例に対してsubtotal integumentectomyを施行し,観察期間が7〜24ヵ月の現在,3例が再発・転移なく経過している。本法は侵襲が大きく昨今の縮小手術への流れに逆行するが,in−transit転移に対して他の有効な治療法がないことから本法は考慮すべき治療法のひとつであると考える。
論文 | ランダム
- 急性大動脈解離における腸管虚血の経食道心エコー診断(第105回日本外科学会定期学術集会)
- PP317010 PROLENE Hernia Systemを使用した成人鼠径ヘルニアTension-free repairの検討
- 663 5'側の一部を欠いたリゾプス由来グルコアミラーゼ遺伝子の酵母における発現
- 内壁が幼若な繊毛円柱上皮で構成された胃嚢胞の1例
- PPS-1-310 胃癌センチネルリンパ節生検における微小転移の検討(胃微小転移他)