頭部原発stage IV有棘細胞癌の1例
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概要
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65歳,女性。1997年頃より頭頂部の腫瘤を自覚していたが放置していた。腫瘤が増大してきたため2004年9月9日,当院を受診した。手術を予定したがキャンセルとなり,以後受診は途絶えていた。2006年8月3日,意識障害等のため当院緊急入院となり,8月10日,腫瘍拡大切除術を施行,病理にてSCCと診断した。CTでは肺転移を確認し,その後の病状の進行が早いため手術・放射線治療とも適応なしと判断し,化学療法(CA療法)を計6回施行した。CA療法単独では病勢の抑制は不十分と判断し5回目からはエトレチナート内服を併用した。しかしその後,脳転移を来し,2008年10月28日に永眠された。SCCの化学療法に関しては,海外ではcisplatinが中心であり,その他数種が行われている。一方,本邦ではbleomycin等の単独療法,進行例に対してPM療法,CA療法やirinotecan等が行われている。エトレチナートは近年,悪性腫瘍に対しての効果も期待されているが,その作用機序は未だ不明である。
著者
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