海藻の化学的研究
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概要
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昆布の成分及び窒素の分布に就いては田所、安倍及び吉村(1)の研究があり、田所及び宇賀(2)は褐藻、緑藻、紅藻に於けるシスチンの分布を研究し、シスチンは一般に褐藻に多く、就中昆布、わかめに特に多く2.27〜1.86%であることを見てゐる.余は北千島幌莚島擂鉢湾に多量に生育するチシマサツマタ昆布に就き一般成分を分析し且つ褐藻(昆布)、緑藻(アヲサ)及び紅藻(オニクサ)に於けるシスチンの分布を見たるに依り茲に報告する.
昆布の成分及び窒素の分布に就いては田所、安倍及び吉村(1)の研究があり、田所及び宇賀(2)は褐藻、緑藻、紅藻に於けるシスチンの分布を研究し、シスチンは一般に褐藻に多く、就中昆布、わかめに特に多く2.27〜1.86%であることを見てゐる.余は北千島幌莚島擂鉢湾に多量に生育するチシマサツマタ昆布に就き一般成分を分析し且つ褐藻(昆布)、緑藻(アヲサ)及び紅藻(オニクサ)に於けるシスチンの分布を見たるに依り茲に報告する.