オホーツク海海氷の数値モデルによる解析
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概要
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海氷モデルの数値計算によってオホーツク海の海氷の特徴を解析した.モデルには海氷の運動と熱収支過程による成長, 融解を含んだ.また, 海流による海氷と熱の輸送効果についても考慮した.海水温の初期分布を与えて10月15日から翌年6月までの計算を行った結果, 海氷分布の季節変化が基本的に再現された.<BR>また, 数値実験から以下の結果が得られた. (1) 氷縁分布の東・西海域での顕著な差には, 海流による熱輸送が大きな役割を果たした. (2) 海氷域の氷縁位置は熱収支過程によってほぼ決まり, 海氷の運動による影響は小さかった. (3) 海氷が風及び海流により南に輸送される結果として, 氷厚最大域は季節の進行と共にオホーツク海北部から北海道付近まで南下した.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文