合成開口レーダによるオホーツク海の海氷観測
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概要
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オホーツク海における海氷の変化を継続的に観測するための,海氷のモニタリング手法の確立が必要である.海氷のモニタリングのための手法の研究開発を目的とし,比較的薄い一年氷の海氷が存在するオホーツク海北海道沿岸と北海道サロマ湖において,1993年から継続して合成開口レーダ(SAR)と同期した海氷の現地検証観測が行われている.この観測結果からは,氷の成長に伴う氷表面の誘電率の変化をSARにより観測できることが推察された.この観測事実に基づいて,オホーツク海において海氷観測へのマルチパラメータSAR(多周波,偏波,入射角)データの有効性を検証するために,衛星および航空機に搭載されたSARと同期するトルースデータとの比較解析が進められている.本稿では,オホーツク海におけるマルチパラメータSARデータの解析結果を通して, SARを用いたリモートセンシングによる,オホーツク海における海氷のモニタリング手法の研究を解説する.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文