コンクリート拱渠急設試驗より見たる降雪期に於ける電氣養生法の實施價値
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
以上各部に簡單に記述せし如く冬期降雪中低温地方 (コンクリート打込み時の氣温を-5°〜-6℃程度,夜間低下を-10°〜15℃程度に達する地方を意味す) に於けるコンクリ-トの寒中施工に際し電氣養生法を適用すること凍害防止及び急設施工の見地よりするも頗る有効なるを現地構造物に近きものに就き試驗せるもので, 建設中夜間-11.5℃の低温の降雪氣象條件下に狩い得たり,出來上りコンクリートの優秀性の外消費電力も平均毎時2K.W.にて通算4日養生せることとになり, コンクリート一立方米當り約200K.W.である.勿論其の外側定用器具等若干の入費を必要とするも寒中施工費としては頗る低廉である.斯の如く本法賓施により多期休閑期間を有効に利用し建設力の増強に資し得るを深く喜とする.<BR>尚本實驗實施に當り示された五所川原所在の丙務省岩木川工事々務所長武田按官を始め關係官懐向の絶大なる援助共力に封し萬腔の謝意を捧ぐ.