余排熱を有効利用した道路融雪システムに関する研究
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概要
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本研究は, 新潟県長岡市をモデルとして, 熱専用プラントまたは内陸立地型火力発電所から供給される温水を用いて道路融雪する基本システムを設計しその実現性を検討した.この結果, 火力発電所 (25万KW出力) の復水器温排水を用いた場合, 電力を売電すれば, 熱単価が極めて安価となり実現性があることがわかった.長岡市街地の人口集中地区内道路を融雪する場合, 融雪負荷は年間120×10<SUP>9</SUP>Kca1であり, 融雪システムの初期投資額は466億円 (うち配管費203億円) となる.ランニングコストは, 9円/KWH売電の場合44.7円/10<SUP>3</SUP>Kcalであるが, 10円/KWHより高く売電できれば, 10円/103Kcalよりも安くできる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文