雪のベーン剪断強度 (1) : 剪断速度の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
積雪の剪断強度を比較的簡単に測定できる, ベーン剪断試験器の特性を把握するために, 低温実験室において, 雪のベーン剪断試験を実施した.試験に使用したベーンは, 幅が4cmおよび5cm, 高さが幅の1.5倍の相似の2種で, 試験雪は乾燥自然積雪とし, 試験の結果次のことが判明した.<BR>密度0.068~0.2969/cm<SUP>3</SUP>の乾き新雪およびしまり雪を対象とし, ベーンの回転の角速度が0.05~5.00rad/sの試験条件では, 2種のベーンによる剪断強度の差は認められない.<BR>ベーン剪断強度および臨界剪断強度増加率は, ともに雪の密度のべき関数である.雪質に無関係に, ベーンの角速度が0.05~0.25rad/sでは, 角速度の増加とともに雪の剪断強度は減少し, 剪断強度の剪断速度依存性は大きい.角速度が0.25fad/sをこえると, 剪断速度の変化は小さくなる.
著者
関連論文
- 雪のベーン剪断強度 (1) : 剪断速度の効果
- 地下水利用による無散水融雪の実用性
- 雪のベーン剪断強度 (2) : ベーンの形状効果
- ロータリ除雪機のブロア動力
- 4 国立防災科学技術センターにおける雪害防災研究について
- 災害なだれ資料集の発刊に際して