非侵襲の検査法による妊娠の循環動態
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概要
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正常妊婦47名と心疾患妊婦4名に妊娠初期から分娩後にわたり心エコー図,心音・心機図による心機能について検討した.正常妊婦の心エコー図による1回心拍出量,心拍出量,駆出率,平均心筋収縮速度は妊娠経過と共に増加したが,これは妊娠による慢性の容量負荷によると考えられた.正常妊婦の心音・心機図による駆出時間は妊娠後期に短縮しており,末梢血管抵抗の低下によると考えられた.駆出前期は妊娠経過に伴い低下しており,駆出前期からみた心機能は妊娠中低下する可能性があると考えられた.また,心疾患妊婦では,妊娠中の容量負荷に対する代償機能の低下が考えられた.
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