強皮症に腸管嚢腫様気腫,気腹を合併した1例
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概要
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症例は53才,女性.昭和52年より強皮症にて通院中.昭和61年8月,腹部膨満感増強のため入院.胸部X線像上右横隔膜下にfree airを認めた.同時に腹部X線像にて多量の腸内容物と共に右側腸管壁をふちどるradiolucent zoneを認め,腸管嚢腫様気腫(pneumatoais cystoides intestinalis: PCI)とそれに伴う気腹と診断した.自験例を含め国内外で28例の報告の特徴をまとめた結果,強皮症に伴うPCIおよび気腹の症例は保存的治療が望ましいと考えられた.