悪性胸腺腫から進展した右房内腫瘍の救命例 : 上・下大静脈を経由する右房内腫瘍塞栓のまとめ
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概要
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上大静脈内に浸潤し,血管内腔を連続性に腫瘍塞栓として右房内に達していた悪性胸腺腫の1例を経験した.症例は78才と高令ではあったが,胸部縦隔へのCo照射で上大静脈症候群は改善し,右房内腫瘍の摘出で右心不全は消失しており,現在は術後7カ月を経過しているが元気に外来通院している.上・下大静脈から連続性に右房内へ腫瘍塞栓を起こす腫瘍の内容を,剖検例119例(日本病理剖検輯報)および文献報告例67例をもとにまとめた.本例は悪性胸腺腫による右房内腫瘍塞栓の手術救命例としては2例目と思われる.検査法としてMRI-CTは大静脈内の腫瘍の進展を知る上で効果的であった.
著者
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内藤 泰顕
和歌山県立医科大学第1外科
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駒井 宏好
和歌山県立医科大学第一外科
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元木 賢三
国立田辺病院循環器科
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大谷 英世
国立田辺病院循環器科
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瀧本 幹之
和歌山県立医科大学胸部外科
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中 啓吾
国立田辺病院
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一之澤 昭夫
国立田辺病院
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池田 剛司
国立田辺病院
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前田 孝夫
国立田辺病院
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駒井 宏好
和歌山県立医科大学胸部外科
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濱地 順子
国立田辺病院
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大谷 英世
国立田辺病院
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元木 賢三
国立田辺病院
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内藤 泰顕
和歌山県立医科大学胸部外科
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