前駆症状として自律神経症候を合併したGuillain-Barré症候群の1例
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概要
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症例は69才,女性.血圧変動等の自律神経症候を主な前駆症状として発症した.血圧が安定した後,顔面,四肢の弛緩性麻痺,脳脊髄液の蛋白細胞乖離が明らかとなりGuillain-Barré症候群(GBS)の臨床像が完成した.過去の報告例ではGBSの極期に自律神経症候が出現しているが,本症例では麻痺に先行して出現した点で特異的である.自律神経症候のみを呈する症例に関してもGBSを鑑別疾患の一つとして考慮する必要がある.