多発性神経炎を伴った肢端紅痛症の1例
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概要
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症例は45才の男性.糖尿病の治療経過中,両下肢に多発性神経炎を伴い肢端紅痛症が出現した.症状は約半年間にわたり増悪し, aspirinその他の鎮痛薬や血管拡張剤は無効であった. Mecobalaminの静注を試みたところ開始数日後より肢端紅痛症状は著明な改善傾向を示し,引き続き多発性神経炎も軽減した.臨床経過および薬効より,末梢神経障害が肢端紅痛症状の発現に関与したと推察された.
症例は45才の男性.糖尿病の治療経過中,両下肢に多発性神経炎を伴い肢端紅痛症が出現した.症状は約半年間にわたり増悪し, aspirinその他の鎮痛薬や血管拡張剤は無効であった. Mecobalaminの静注を試みたところ開始数日後より肢端紅痛症状は著明な改善傾向を示し,引き続き多発性神経炎も軽減した.臨床経過および薬効より,末梢神経障害が肢端紅痛症状の発現に関与したと推察された.