血小板減少症,習慣性流産,梅毒反応生物学的偽陽性が認められ, 1upus anticoagulantが証明された脳梗塞の1例
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概要
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症例は38才の女性. 4回の自然流産歴がある.右片麻痺,構語障害が出現し, X線CT, MRIで左放線冠の脳梗塞と診断された.検査で血小板減少, APTTの延長を認め,梅毒反応生物学的偽陽性,抗DNA抗体陽性であった. lupus anticoagulant (LA)がカオリン凝固時間を用いた交差試験法で陽性であった.本邦での報告はまれであるが,基礎疾患のない若年者の脳梗塞の原因として, LAの存在を考慮する必要がある.
著者
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塩村 惟彦
静岡県立総合病院血液内科
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島田 秀人
静岡県立総合病院 血液内科
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加藤 智信
静岡県立総合病院神経内科
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北林 隆道
静岡県立総合病院神経内科
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島田 秀人
静岡県立総合病院第一内科
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塩村 惟彦
静岡県立総合病院第一内科
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