3.腸結核
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,腸結核は著しく減少したが,胸部X線で異常を認めない原発性腸結核はむしろ増えている.腸結核の大部分は,嚥下された結核菌がパイエル板を覆う腸粘膜上皮から侵入することによって発生する.本症の診断上,瘢痕萎縮帯や腸管の変形を二重造影法で描出することと,内視鏡で採取された生検組織の培養が重要である.通常3者併用療法によって治療し,その効果はX線・内視鏡検査で判定する.治療に対する反応は確定診断上重要な所見の一つである.最近,腸結核の大腸粘膜を発生母地として大腸癌が発生する可能性が示唆されており,注意深い経過観察が必要である.
著者
関連論文
- 著明な貧血を来したMenetrier病の1例
- 233. 家族性ポリポージスに対する小児期予防的結腸全摘の適応について(第6回 日本消化器外科学会大会記録(その2))
- 示-40 早期胃癌を合併した食道燕麦細胞癌の治療経験(第29回日本消化器外科学会総会)
- 家族性大腸ポリ-ジスの血管造影
- 小腸疾患の栄養療法--その臨床効果と作用機序 (小腸)
- 家族性大腸ポリープ症における上部消化管腫瘍性病変
- 3.腸結核
- タイトル無し