3.パーキンソン病患者の脳におけるドーパミンの減少の発見の歴史
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概要
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パーキンソン病の治療の開発の歴史を概観した.その中でL-DOPA療法の開発の一部に筆者の一人が関与したので,発想や苦労話も加えて記述した.治療法の開発は他の病気のそれと同じく,病因がわかって,理論的に行われたものはない.偶然の思いつき(抗コリン薬),研究的関心(ドーパミン),臨床の偶然の経験(アマンタジン)などが発端になっている.薬物の密造の失敗(MPTP)も新たな研究への端緒になっている.