長期の臨床経過を観察しえたpachydermoperiostosisの2症例
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概要
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症例は28歳と38歳の男性で,それぞれ15, 12歳頃よりばち状指,皮膚軟部組織肥厚を伴う四肢先端部の肥大が急速に出現し,両例ともに3〜4年後には肥厚性骨関節症の症候が完成した.第1例は約10年の経過観察中に骨膜性骨肥厚の明らかな進展と,足底軟部組織肥厚や皮膚所見の軽度増悪を示した.両例とも,本疾患の家族歴はなく,成長ホルモンやソマトメジンCを含む内分泌・代謝異常および悪性腫瘍の合併を認めなかった.