リウマチ性心臓病の進展にかんする研究とくに溶連菌感染と抗ストレプトキナーゼ
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概要
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リウマチ性心臓病(RHD)の進展にかんしては未だ不明の点があり,進展予防,管理の基準についても十分な方法は確立されていない.RHDの進展予防上溶連菌感染の有無を認知することが重要であるが,わたくしは先行溶連菌感染の証明法として,従来のanti-streptolysin O (ASO)値測定にvaridase感作フォルマリンタンニン酸処理赤血球凝集反応によるanti-streptokinase (ASK)値測定を併用することが臨床的に有であることを認めた.inactiveのRHDでリウマチ熱の既往が明らかなもの,ペニシリン(PC)を服用していないもの,また僧帽弁交連切開術後再狭窄を起こしたり,新たな大動脈弁閉鎖不全を生じるなど増悪例ではASK値が高い傾向にあり, RHDの術後でもリウマチ熱再発予防およびRHDの進展防止のためにPCを長期に服用させることの意義を認めた,またRHDの進展増悪には溶連菌の感染の有無と同時に個体の反応性の問題が関与すると考えられる.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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