Double albuminemiaの2家系
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概要
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1957年にKnedelは1家系中5名に電気泳動上,同一血清に二つの異なつたアルブミンが存在することを見つけ,これをdoppel-albuminamieと命名した.このアルブミン異常は遺伝性の血清蛋白異常症であり,現在まで20数例の報告があるにすぎない. Wiemeはこの異常アルブミンの電気泳動上の易動度の差異により, Albn, AlbraおよびAlbs1のあることを明らかにした.最近われわれはslow typeを示す本症の2家系を経験し,二〜三の検索を行なつたが,臨床的に特異な所見は見出すことができなかつた. Albn/Albsl比はほぼ1前後であり,グロブリンには異常を示さなかつたが, AlbnとAlbslの量的関係は同一家系内では一定の比率を示すと思われる所見をえた.
著者
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松林 晧爾
久留米大学倉田内科
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槙林 親教
久留米大学医学部倉田内科
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脇坂 滋
久留米大学医学部倉田内科
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榊原 庸晃
久留米大学医学部倉田内科
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沖田 信光
久留米大学医学部倉田内科
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加藤 明道
久留米大学医学部倉田内科
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織田 卓五郎
筑後市立病院
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松林 晧爾
久留米大学医学部倉田内科
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