心疾患者のrehabilitationにかんする基礎的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
心疾患者のrehabilitationを目的としたWorking Caracityを決定するためにTreadmillによる運動負荷法で先天性・弁膜性心疾患90例,虚血性・高血圧性心疾患54例につき心機能を測定し,酸素負債,酸素脈,酸素脈増加率,Bruceの方法に準じたPFI,準最大心拍数を基準としたPWC等について検討を加えた.酸素負債は健常者とN. Y. H. A. II度, III度群の区別を可能にした.PFIは同一症例で測定せる酸素負債および僧帽弁狭窄症における肺動脈・肺毛細管中間圧と良い相関がみられ,客観的心機能の指数であることを認めた.酸素脈および酸素脈増加率は心機能の客観的指標として余り充分でなかつた.PWCはPFIときわめてよい相関を示し,心機能を示す客観的指数であり,測定法も容易であり心機能のrehabilitationpに応用しうることを認めた.心房細動を有する心疾患者では,運動負荷時の心拍数は同一心機能を有する洞調律のものより10〜14%大であつた.
- 社団法人 日本内科学会の論文