呼吸中枢の被刺激性ならびに感受性および肺循環動態に及ぼすaminophyllineの影響
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概要
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慢性閉塞性肺気腫症例を主とする心肺疾患々者において,CO2分圧に対する呼吸中枢の被刺激性および感受性に及ぼすaminophylline 250mg動注後の効果を検討した.ほぼ全例において被刺激性の上昇が認められた.多くの症例において感受性も亢進した,同時に肺循環動態の変化を観察したが, aminophylline動注により肺循環の改善が認められ,一方肺血管からの反射性換気刺激はむしろ減少すると考えられた. aminophyllineは肺動脈圧,肺動脈楔入圧,肺血管抵抗を減少させ呼吸中枢刺激により血液ガス所見をも改善さすので,肺胞低換気を呈する閉塞性肺疾患患者,とくに肺高血圧を合併したものに,その臨床的効用が期待できる.
- 社団法人 日本内科学会の論文