小脳変性の認められた珪肺癌の1例

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概要

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• 珪肺癌なる臨床診断のもとに死亡した65才,男子の剖検で,左右の小脳半月小葉に限局性病変が対称性に認められた.この小脳病変部は組織学的にはPurkinje細胞の脱落,顆粒細胞の消失, Bergmann細胞の増生およびグリア線維の増殖が著しい.この特異な病理所見をfocal cortical cerebellar sclerosisよびsubacute cerebellar degenerationなどのそれと比較した結果,本症例はcarcinomatous neuropathyの中に入れられるべきものと考えた.

• 社団法人 日本内科学会の論文

著者

• 高畑 直彦

  北海道大学医学部精神科

• 加藤 寿子

  幌南病院内科

• 高木 浩

  幌南病院内科

• 大久保 進

  幌南病院内科

• 久永 二朗

  幌南病院内科

• 小野 純一

  幌南病院内科

• 高畑 直彦

  北海道大学医学部精神神経科

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