副甲状腺機能にかんする研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
副甲状腺機能亢進症の診断に際して,正確には副甲状腺ホルモンの定量が必要となるが,現在までのところ,まだ実用の段階に到達していないしたがつて,この目的には二次的に動くP, Caの動態を追究する以外に方法はない著者は副甲状腺機能亢進症をはじめ, P, Ca代謝異常を伴ない易い各種疾患について燐クリアランス(Cp),尿細管燐再吸収率(%TRP), Ca負荷試験および理論的燐排泄閾値(TRPT)につき検討し,副甲状腺ホルモンの一次的関与の考え難い疾患でも副甲状腺機能亢進症に類似の態度を示すものが認められ,本症の診断にあたつてはこれらの諸疾患の鑑別診断が重要であることを強調した.またP, Caと共にMgと副甲状腺ホルモンとの関連について若干の臨床的ならびに実験的観察を行なつた.
- 社団法人 日本内科学会の論文