合成副腎皮質ホルモンの動態にかんする研究
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概要
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cortisolの誘導体である合成副腎皮質ホルモンの生体内代謝動態について,種々の方面より検討した.これら合成副腎皮質ホルモンの血漿よりの除去率を,正常例,各種疾患例,および合成副腎皮質ホルモン長期投与例について.それぞれ算出し,ホルモン長期投与例では除去率が大であることを知つた.さらに,合成副腎皮質ホルモンの代謝動態をくわしく知るために, tritium標識合成副腎皮質ホルモンを使用して, kinetics studyを行ない,triamcinoloneが遊離型として尿中に排泄される割合の大であることを認めた.つぎに,イヌについて,これらホルモンの消化管よりの吸収について検索し, cortisolに比して,いずれも吸収率が小であることを知つた.
- 社団法人 日本内科学会の論文