Properdin systemの非特異抵抗力における役割について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年host-parasite relationshipる概念から,感染に対する非特異的防禦機構が注目されている.特にProperdin systemが1954年Pillemerらによつて提示されて以来,感染に対する非特異抵抗力との関連においてproperdinは興味ある問題を提起している.そこで,感染に対する抵抗力の一因子としてのproperdinをとりあげ,非特異抵抗力における役割を解明する手掛りを得るために, zymosan,腸パラワクチン,墨汁の投与によるマウスの血清properdin値の変動を測定すると同時に,赤痢菌,葡萄球菌に対する抵抗力,網内系貪食能,血清蛋白像,肝カタジーゼ活性,白血球数などを測定し,更にtetracycline, cortisone投与, 60Co全身照射時の血清properdin値を測定したが, properdinが非特異抵抗力の変動に直接的関係を有することは証明し得なかつた.
- 社団法人 日本内科学会の論文