各種疾患における血清ceruloplasmin値とC-reactive proteinの関連性およびceruloplasmin定量法について
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概要
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各種疾患における血清ceruloplasminとC-reactive proteinの関連性およびceruloplasmin定量法について検討するため,リウマチ性疾患,悪性腫瘍,急性腎炎,慢性腎炎,ネフローゼ型腎炎,腎結核,腎盂炎,肝臓疾患,本態性高血圧,動脈硬化,心筋硬塞,肺結核,その他の疾患,妊婦などの患者にいて血清ceruloplasminとC-reactive proteinを同時に測定して,その相互関係を検討し,また血清ceruloplasminの測定法について若干の検討を加えた.各種疾患により多少差異はあるがCRP陽性群では陰性群に比してceruloplasmin値が高値を示すものが多く,これが炎症性機転と多少関係していると思われる成績を得た.また定量法は従来のRavin改良法についてoxidase activityに影響する因子としてBuffer溶液のpH,そのMol濃度, substrateの濃度,反応温浴時間, sodium azide溶液の濃度による反応抑制効果を検討し,至適pHその他を指摘した.
- 社団法人 日本内科学会の論文