心臓左前側面にまで懸垂した胸腺腫の1例
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概要
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本症例は無症状に経過し,偶然集団検診により発見され,各種検査により左心縁中央部にまで片側性に懸垂した良性胸腺腫と診断され,術後組織学的に確認された1例である.従来胸腺腫の報告は少なくないが,近年片側性症例の増加している点を述べた.胸腺腫診断にさいしては重症筋無力症を伴なう場合をのぞき臨床症状から得るところは少なく, X線的検査が重要な地位を占める.われわれは本症例に各種X線検査をおこない,特に人工気胸術施行後の種々体位におけるX線像が診断上有効な結果をもたらしたことを述べるとともに,各種X線検査法につき文献的に若干の考察をこころみた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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