血中および尿中アドレナリン,ノルアドレナリンに関する研究特に発熱を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者はアドレナリン(以下Aと略す),ノルアドレナリン(以下NAと略す)をLund氏法で測定した.蛍光光度計による測定は特異性が少なく定性的価値に乏しいので,蛍光比色法を併用してその短を補つた.細菌性発熱物質による発熱時の末梢静脈血や尿中のA, NAの動態を明らかにし,副腎髄質からもA, NAの分泌増加を来たすことを証明した.またその際の経日的尿中A, NAの動態を調べ,副腎髄質摘除でも尿中A, NAの経日的変動を明らかにした.その他各種疾患や諸種薬剤などの尿中A, NAにも検討を加えた.油脳室造影時の尿中A, NAは異常な高値を示したが,それを除けば褪色細胞腫に匹敵する血中および尿中A, NAの高値を示す疾患はなかつた.これらの成績から血中および尿中A, NAの意義や交感神経-副腎髄質系活動との相関などにも種々論及, A, NAの臨床的,病態生理学的価値を論じた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
関連論文
- 血中および尿中アドレナリン,ノルアドレナリンに関する研究特に発熱を中心として
- Catecholamine Granules (Pheochromocytoma, Neuroblastoma and Adrenal)
- CHANGES OF CATECHOLAMINE GRANULE MEMBRANE FOR IMMUNOLOGICAL STIMULATION