網内系機能に関する実験的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
網内系の機能については從来より議論の多い所であるが,著者はMethylceliulose脾腫イエウサギについて組織学的,機能的,血清学的に檢討を加えた. Methylcellulose注入を長期間行なうことにより巨大な脾腫が得られた.このものは組織学的に赤色髄の変化が著しく,この部は全く構造を一変している.その地の網内系にもこの物質の攝取乃至攝取細胞の抑留によつて著しい変化が見られる.この病像はGaucher氏病等の蓄積症に相当し, 4カ月目に出来る血球有形成分の減少とも根應ずる.組織学的変化に対應してCongo rot系数の異常を示すことはこの法の意義を認め得る.この状態でもはB. S. P.正常範囲内であつた.血漿蛋白像ではAlbuminの減少, β及びγGlobulinの増加を認め,抗体産生能力の抵下を認めた.シロネズミに同じ脾腫を起こし,これに実驗的敗血症を起こさしめ,正常例と比較檢討した.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
関連論文
- 網内系機能に関する実験的研究
- BSP, ICGの解離に関する研究(その3) : 色素と界面活性剤との相互作用
- BSP, ICGの解離に関する研究 : 第2報 ICGの本態に関する研究
- BSP, ICGの解離に関する研究 : その1・解離症例の検討
- 各種疾患における血清guanase活性