溢流部のない多孔板塔の安定操作範囲と気液滞留量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
孔径 (7〜13mm) と開口比 (0.20〜0.61) が比較的大きくて溢流部のない多孔板塔で, 塔径50および150mmの場合について, 安定操作範囲を規定する上限と下限のガス速度ならびに気液滞留量を測定した.ガス流量とともに多孔板上には, 気液流動状態の3典型であるスプレー層, 細胞状泡沫層およびフロス層が観察され, 本操作範囲は細胞状泡沫層とみなせた.塔径や粘度, 溶存電解質, 懸濁微粒子は, 限界速度と滞留量に対してほとんど影響を及ぼさなかった.表面張力については, 滞留量に及ぼす影響は無視できたが, 限界速度は表面張力とともに増大した.<BR>孔での気液流れの相互作用を仮定して孔断面積基準の限界速度の次元解析を行い, 簡単な相関式を得た.本式はターボグリッド塔をも含め, 広い操作変数, 物性にわたる文献値をよく相関した.通孔ガス速度によって無次元化した静止液高が, 気液質量流量比の簡単な関数として表せた.また気液滞留量比についても整理した.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
中尾 勝実
山口大学工学部化学工学科
-
安田 栄允
山口大学工学部 応用化学工学科
-
木村 允
山口大学工学部 応用化学工学科
-
安田 栄允
山口大 工
-
木村 允
山口大 工
-
安田 栄允
山口大学工学部 化学工学科
-
中尾 勝実
山口大学工学部 化学工学科
-
木村 允
山口大学工学部 化学工学科
関連論文
- 固定化活性汚泥による脱臭操作
- 外部循環式エアリフト発酵装置を特徴づける設計因子
- 充填層およびボールミル反応器におけるセルラーゼによるリグノセルロースの加水分解
- グルコースオキシダーゼによるグルコースの空気酸化を用いる酸素移動特性の測定
- 溢流部のない多孔板塔の安定操作範囲と気液滞留量
- 石灰石充填層による酸の中和
- 気液分散相内の光強度分布 : 有効吸収係数の適用性