NOとNO<SUB>2</SUB>混合ガスのNaOH水溶液への吸収
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概要
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平面接触攪拌槽を用い, NOおよびNO<SUB>2</SUB>混合ガスの苛性ソーダ水溶液への吸収実験を行い, これらの実験結果に基づいて吸収機構を考察した.NO<SUB><I>x</I></SUB>ガスの吸収速度は苛性ソーダの拡散速度によって大きく影響された.苛性ソーダの拡散速度が充分速い場合にはN<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>およびN<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>の同時吸収反応で, それぞれの吸収速度は非瞬間不可逆1次反応を伴う吸収理論でよく説明できた.苛性ソーダの拡散速度が遅い場合には, 液境膜内に中和反応面を考え, HNO<SUB>2</SUB>のN<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>への反応も考慮したモデルで吸収速度をよく説明できた.<BR>苛性ソーダ濃度を下げるとNO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>選択率が著しく増加し, この結果もここに提出した吸収機構によって説明された.