側面攪拌槽内の粒子堆積と石油備蓄タンクの実際 : 挿入角θ=10°の場合
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概要
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側面攪拌機は石油備蓄タンクなどの大容量槽内での液・液調合や懸濁物の沈降防止などに多用されている. しかし既応の若干の研究は, 攪拌軸挿入角一定の場合における所要動力や液・液の混合時間に関するものに限られ, 沈降防止については, わずかに原油タンク内のワックス・スラッジの沈積状態に関する若干の実測データがあるのみである.<BR>本報の主目的は, 側面攪拌槽内での沈積物の堆積状態の把握にあり, 沈積物として球形粒子を用い, 固定側面攪拌機一基設置の場合のモデルについて, θ=10°での粒子堆積状態と, 槽内の巨視的フロー・パターンの変化を観察, 測定した. また槽底部の沈積粒子層の掃引速度に及ぼす操作条件とフロー・パターンに与える液深の影響について検討した. さらに実機の原油タンクとの対応を試行し, 巨視的視点からの確証, 考察を検討した.