抗CEA抗体および抗AFP抗体の肝癌への結合性に関する研究
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概要
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Carcino embrionic antigen (CEA)およびα-フェトプロテイン(AFP)を産生する,ヒト肝細胞癌の培養系およびヌードマウス移植系を用い,抗CEA抗体および抗AFP抗体の肝細胞癌に対する結合性について検討した.検査方法はin vitroではミクロオートラジオグラフィー,in vivoではシンチグラフィー,オートラジオグラフィー,および臓器放射活性の測定によった.抗CEA抗体はin vitroでは腫瘍細胞に特異的に結合し,in vivoでは抗体投与後7日以降に腫瘍組織に集積し,腫瘍細胞に結合することが明らかになつた.抗AFP抗体はin vitroでは腫瘍細胞との特異的な結合はみられないが,in vivoでは投与後7日以降に腫瘍内に集積した.この場合抗AFP抗体と腫瘍細胞との結合は明らかでなく,主として細胞間隙または腫瘍壊死部に集積した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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