大酒家における慢性肝障害の臨床病理学的検討 : 第1報 生検例における,主として組織学的検討
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概要
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日常肝生検の組織学的診断に従事していると,mildな慢性肝炎に似て,グ鞘自身の拡大に加えて限界層を乱して細線維が実質に向って不規則に伸びるが,炎症性細胞浸潤の比較的軽い一群の症例に遭遇し,いわゆる慢性肝炎の中でどのような位置をしめるか疑問に感じて来た.今回ここ3年間(1975〜1978)の350例の肝生検の組織学的再検討を行い,43症例を抽出した.その臨床データを参考にすると全例が大酒家であったので,慢性アルコール性肝炎と仮称し,その臨床病理学的事項について記載し,とくにその組織学的特徴を個々の要素に分けて記述した.又欧米で述べられているalcoholic hepatitisとの関連について若干の考察を行った.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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