リンパ球刺激試験によるハローセン肝障害の診断とその臨床像
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概要
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ハローセン肝障害の疑われた162例にリンパ球刺激試験(LST)を施行し,33例に陽性の成績をえた.これらの症例をもとにし,LSTの方法論とハローセン肝障害の臨床像を検討した.LSTの方法に関しては,添加ハローセン濃度が成績を左右し,さらにLSTの施行時期も重要な因子であることがわかった.臨床像は他の薬剤アレルギー性肝障害とほぼ一致していた.33例中5例は重症化し,これらは大部分が多回麻酔をうけた中年以降の女性であった.正常者,他の肝疾患患者,ハローセン麻酔後肝障害の出現しなかった患者でLSTが陽性を示したものは1例もなかった.また33例の中にはハローセンに対しchallenge test陽性の1例が含まれており,LSTは,ハローセン肝障害の診断に有用かつ信頼度の高い検査であると考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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