肝胆道疾患における赤血球ポルフィリン代謝異常に関する研究
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概要
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各種肝胆道疾患では,尿中コプロポルフィリン排泄量が増加しているが,同時に赤血球ウロポルフィリノーゲン-1-合成酵素活性は著明に増加し,また赤血球コプロポルフィリン量,ハインツ小体生成能はいずれも上昇した.尿中コプロポルフィリン排泄量は,赤血球ウロポルフィリノーゲン-1-合成酵素と有意の正の相関がみとめられた.これらの成績は,肝胆道疾患に伴う,続発性コプロポルフィリン尿症の成因の一つに,溶血亢進に伴うポルフィリン体生成亢進が,強く示唆された.